学部長・学科長あいさつ
学部長 北口 勝也
教育学部は2019年4月に設置されました比較的「新しい」学部です。しかし、前身の文学部教育学科から数えると60年にわたる伝統を有しています。その間、教員・保育士そして他分野で活躍する人材を数多く輩出し、研究面でも教育や保育に関わる研究成果を創出してきました。
「教育」とは「教え、育む」という字で成り立っていますが、私はそこに「よりそう」という意味を付け加えたいと考えます。教師や保育士は子どもに対して一方的に「上から」何かを教える存在ではなく、横に立って「よりそう」存在なのです。社会のグローバル化やICT化が進むなか、我々は「共に生きる(共生)」という理念を持って教育・研究を進めます。
本学の立学の精神に沿いつつ、専門的な学識に裏打ちされた高い資質能力をもちながら、だれに対しても「よりそう」姿勢をもった教員(小学校・中学校・幼稚園・特別支援学校)・保育士の養成をめざします。
教育学部は、教員や保育士をめざして集う人たちが志の実現のために協力し合い、お互いを高め合うことができる学びを全力で支援します。
~先生への夢に向かって~
学科長 藤井 達矢
大学教育学部教育学科、そして短期大学部幼児教育学科へようこそ!「武庫川教育」は長い歴史の中で培われた信頼と伝統を礎に、時代の変化をとらえ、多様化する社会でリーダーシップを発揮する人材を育成するため、常に最新・最良の教育を求めてきました。例えば、今春主要な教室に配置した4Kレーザー超高画質プロジェクターをはじめとするICT設備は、そこで学ぶ皆さんの感性を呼び覚まし、深い学究へと誘うことでしょう。
女子大として日本最大規模の総合大学に置かれた教育学部の利点はいうまでもなく、幅広い視野を持って4年間または2年間学ぶ環境が整っています。教員の専門領域も多岐にわたり、ゼミでの研究は自身の強みとなります。「子どもが好きだから幼稚園の先生に!」「素敵な先生との出会いが教師を目指すきっかけ」など、それぞれに思い描いた夢を仲間とともに形にできる場、それが「武庫川教育」なのです。
ドイツの芸術家ヨーゼフ・ボイスは、「社会彫刻」という概念を提唱し「すべての人間は芸術家である」といいました。人生をひとつの舞台ととらえるなら、自身が主役であり監督でもある。大学生活を謳歌し、夢を語り、その実現に必要な知識やスキルを身に付け、ぜひ自分だけのストーリーを紡いでいってください。
大学教育学科では「小学校教育コース」「小学校・中学校教育コース」「幼児教育・保育コース」「国際教育コース」を用意し、基礎となる小学校教諭または幼稚園教諭免許に加えて、他の教員免許や資格も取得できるカリキュラム、短期大学部幼児教育学科では、2年間で幼稚園教諭と保育士資格が取得できるカリキュラムになっています。これは、教育現場で複数免許(資格)取得者のニーズが高まっていることへの対応です。
また、国際的視野をもった教育者・保育者育成のために、学科独自に、本学アメリカ分校への海外留学 (大学2年後期の約4ヶ月)を実施しています。
さらに、幅広い視野を得る機会として、近隣の教育委員会や学校等と学科が連携を図り、希望する学生は小学校や幼稚園、特別支援学校、保育所、その他各種団体での教育ボランティア等で活躍する場を確保しています。
また、教員就職等に向けたガイダンスや講演会、採用試験のための特別講座を適時開くなど、学生の教員・保育士への道を様々な面からバックアップしています。
学科専用のピアノ練習個室やハイビジョン対応のマルチメディア教室など学科の設備も充実しており、これらを活用したきめ細かな指導を行うとともに、附属幼稚園や附属保育園との連携も緊密に行っています。
上述のような教学体制は、入学してからの学生生活を充実させ、満足して卒業してもらえるシステムとなっています。このような教育目標に学生も応え、その結果は、毎年高い採用試験の合格率として表れ、多くの卒業生が各地で公私立の小学校・幼稚園の教師や先生として、保育士として活躍しています。
活躍の場は兵庫県や大阪府だけでなく、全国各地にも広がっています。勉学だけでなく、積極的にいろいろな取り組みに参加し、あなたの目標を達成してください。