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短期大学部幼児教育学科最後の新入生(学科長より)

INFO


2024.05.21

2023年12月15日、本学理事長そして学長から、2025年度以降の短期大学部幼児教育学科・食生活学科・生活造形学科の学生募集停止が発表されました。

「武庫川女子大学短期大学部の学生募集停止について」理事長 大河原量、学長 瀬口和義
https://info.mukogawa-u.ac.jp/publicity/alertsdetail?id=329

2024年4月、わたしたちは短大幼児教育学科最後の新入生をお迎えしました。2年後に幼稚園教諭二種免許や保育士資格を取得し教育・保育の現場へと羽ばたくことを、または大学教育学部教育学科へ編入学(募集人数25名)してさらに学びを深めることなど、それぞれの思いをしっかりと受け止め、学科教職員一同で教育、サポートにあたっております。
2年間または4年間、女子大学最大規模の総合大学で学ぶという利点を生かしながら、ぜひ次のステップへの足掛かりにしていただきたいと考えております。

大きな時代の流れにあってやむを得ない決断ではありますが、今現在の武庫川女子大学の基盤を造ったのは武庫川学院女子短期大学であり、教育学部教育学科も原点は短大教育科でした。その精神は今後も教育学部教育学科のなかに生き続けます。

簡単に歴史を振り返りたいと思います。1939年に武庫川高等女学校が開校し、1950年には武庫川学院女子短期大学が開学します。そして1951年に短大教育科が開設されました。第一部(昼間)と第二部(夜間)があり、小学校教員を養成し送り出していました。その後幼稚園免許や保母(保育士)資格も取得できるようになり、1972年度卒業生528名中516名が小学校免許を、418名が幼稚園免許を取得するなど、発足以来約10年間は女子教育において短大優位の時代が続きました。追って1963年にはこの短大教育科を母体に、大学文学部に教育学科初等教育専攻が開設されることとなり、今現在の大学教育学部教育学科そして短期大学部幼児教育学科に至るまで長きにわたって優れた教育者・保育者を輩出し社会の要請に応えてきました。

連綿と受け継がれてきたこの伝統は今後もしっかり守りながらも、大きく変貌し続ける現代、そしてその先の未来を見据えて、より良い教育を求め続けていく所存です。

大学教育学部教育学科は2025年度より新カリキュラムを開始します。「共生」をキーワードに3つのコースに集約し、広い視野でより深く実践的な学びができる内容となります。

<2025年度新入生からのコース>
・〔乳幼児教育コース〕:乳幼児教育に関する理論や指導法を学び、子ども一人ひとりの発達を踏まえた援助や、幼保小連携を見据えた保育などを展開できる幼稚園教員・保育教諭・保育士を養成。(免許資格→幼稚園教諭一種免許状をベースに保育士資格や小学校教諭一種免許状)
・〔小学校教育コース〕:小学校教員を養成。配慮が必要な子どもにも的確な援助を行えるよう、特別支援教育についての見識を高めることができます。また、幼児教育と連携した小学校教育の実践力を身につけることもできます。(免許資格→小学校教諭一種免許状をベースに幼稚園教諭一種免許状または特別支援学校教諭一種免許状)
・〔小学校・中学校教育コース〕:小学校教育に求められる総合的指導力と、中学校教科(国語または英語)の教科指導力を兼ね備え、小中連携や小中一貫教育を行える小学校・中学校教員を養成。(免許資格→小学校教諭一種免許状と中学校教諭一種免許状(国語または英語)

教育学部教育学科は、地域社会や国際社会、教育・保育現場、様々な機関などとの連携をさらに深め、社会課題に根差した生きた教育を追求してまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

学科長 藤井達矢